Project02 同期が連携し成功させた作品を超えた連動展開Project02 作りたい気持ちを熱源にファン心理をつかむ商品を

トレンドをとらえ、売れるための
アイデアを練り、新商品を企画する。
様々な苦労も楽しむことが成功への一歩になる。

ムービックが企画し、製作する商品は、ファッションアイテムや文具類、パンフレットやDVDなど、幅広い領域に展開されています。それらの商品は、世の中のトレンドやマーケットニーズを見据えながら生まれ、ヒット商品となったものも数多くあります。2015年の発表以来ヒットを続けているインスタントカメラ写真風カードの『ぱしゃこれ』も、そうして生まれた商品です。ふだんの仕事を通して、新商品作りやファンに浸透させるためのプロモーション施策を、同時期に中途採用で入社した二人の仕事とともにお見せします。

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毎日の仕事の積み重ねが生む商品企画
提案につぐ提案で、形になるアイデア

アニメやゲームなどのファンにとって、自分が好きなタイトルのキャラクターや関連グッズは身近においておきたい大切なアイテム。ムービックの商品は、アニメイトの店舗や自社ウェブサイトでのオンラインショップなどを通じて、そうした多くのファンの皆様のもとにお届けしています。ムービックが製作する商品は、キーホルダーや缶バッチ、文具類や食器類、腕時計やジュエリーなど、非常に幅広く、業界の中でもトップクラスのラインナップを揃えています。こうした商品は、アニメやゲームなどの作品タイトルに関連する分野や、世の中のトレンドも踏まえながら誕生してきました。そして、その商品作りのスタートは、社員の視点や発想です。
中途採用で入社した長瀬と阿部も、ファンとしての視点や発想で、担当する商品のファンを広げ、また、新たな商品作りを行うことになりました。美大を卒業したのち広告代理店で一般広告の企画制作を担当していた長瀬と、専門学校でグラフィックデザインを学び、卒業したばかりの阿部は、ともに2013年にムービックにアルバイトで入社しました。二人とも同じ事業部の配属となり、長瀬は主に立体物の商品の企画と進行を、阿部はトレーディングカードの制作を担当。入社して1年ほど経ってから正社員に登用され仕事の全体像が見えてきた頃、ふだんの仕事に加えて、商品企画につながるアイデアや提案も求められるようになってきました。 二人も参加する社内の関連部署の担当者による定例会議。「今の商品をもっとこうしたら」「私ならこういう商品が欲しい」。ふだんの仕事をベースにした新しいアイデアを、いつしか会議の席上で発信するようになっていました。しかし、そのほとんどが、ボツに。それでもファンの視点に立ち、新しいことを考えることが楽しく、長瀬と阿部の二人の「私ならこういう商品がほしい」「こんな風にしたらファンとして嬉しい」という会話から、ある新企画が生まれました。
インスタントカメラ風カードの『ぱしゃこれ』です。

ネーミングから写真風の絵作りまで
こだわりぬいた商品を生み出す楽しさ

「毎週の定例会議では、立体物やカードの商品製作の進行状況を共有し、さらに新しい商品作りにつながるアイデアを検討します。入社して3年目を迎える頃だったと思いますが、仕事のレベルをあげる上でも、新しい商品作りに挑んでみたかった。そこで、同期でカードデザインもやっている阿部さんと、“私だったらこういう商品が欲しい”と話したことがきっかけになりました」。自らアニメファンでもあり、制作物のディレクションも行う長瀬が、当時のことを振り返ってそう話してくれました。「トレーディングカードとは違うカードアイテムになるかも、と考え、そんな商品を一緒に考えてみたいと率直に思ったのを覚えています」。阿部も、長瀬のアイデアに賛同。定例会議に向けて長瀬が企画書を作成し、会議の参加者に向けて提案。そしてその場でゴーサインが出ました。「何度も提案をしながら、商品化には至らないことを体感し、商品作りの難しさを感じていた時だったので、とても嬉しかった。さっそくサンプル作りのために阿部さんと具体的なデザインにとりかかりました(長瀬)」。リアルな“写り方”にこだわり、何十通りもトリミング(画像の切り取り)を行い、絵作りを徹底して行っていきました。また、並行してネーミングプランも進めていきます。社内公募も行い、多くのネーミング案も集まりました。結果、写真を撮る時の音をイメージした言葉とコレクションアイテムとをかけ、覚えやすく、言いやすい、『ぱしゃこれ』に決まりました。モチーフとしたタイトルとの連動も功を奏し、発売から順調に滑りだした『ぱしゃこれ』は、ムービックのヒットアイテムの仲間入りを果たすことになりました。

商品を浸透させるため、SNSを活用し
ファンの気持ちに沿った広報を展開

新商品として発表したものが、その後、ムービックの商品ラインナップに加わるかどうかを決めるのはマーケットです。せっかく新商品として名乗りをあげても、ファンに受け入れられなければ、商品として継続していくことはできません。そのためにもファンに商品を浸透させることが大切です。その広報手段として、有効なのがSNSによるコミュニケーションタイプのプロモーション。とくに力を入れているのは、ツイッターです。『ぱしゃこれ』もツイッターを基本の広報手段として展開してきました。連動したタイトルのファンの支えもあって、現在のフォロワー数は1万6000超。ムービックの公式アカウントとは別に、『ぱしゃこれ』という商品ブランドとしての独自アカウントを展開したことで、商品に特化した多くのファンを獲得することができたようです。「長瀬さんが担当している『カラコレ』のプロモーションが参考になりました。毎日のツイート更新に加えて、1周年、2周年と節目のタイミングでキャンペーン企画を行ったことがファンの皆様に、『ぱしゃこれ』を知っていただくきっかけになりました(阿部)」。注力したい商品ブランドは、『ぱしゃこれ』同様、ツイッターでも独自のアカウントで戦略的に発信していく。「私が担当するデフォルメマスコット『カラコレ』のプロモーションを、『ぱしゃこれ』でも応用しました。ツイッターなどSNSによる広報は、ファンの皆様に知っていただくために有効な方法だと思います。同時に、ファンの皆様から、直接ご意見をいただきやすいこともメリットだと思います。商品は売り出してからが、本当に大切だということを、自分たちが企画から携わることで実感することができました(長瀬)」。キャリアに関係なく意見交換され、繰り返される提案により生み出される新商品。さらにそれらをヒットにつなげる想いとこだわりとファンの視点。それがムービックならではの強みなのかもしれません。

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